▷ music miscellaneous impressions -音楽雑感 ◁
gospel
ゴスペルのルーツ的なものは、アフリカ等から奴隷として連れてこられた人々が建設
現場や農場等で強いられた劣悪な労働の中でその嘆きや苦しさからのワークソングだと
言われているが、いつしかキリスト教の信仰と混ざり合うようにそれらが黒人霊歌とな
り、今日のゴスペルの一端となっていったようである。
ロック、ブルース、ジャズ、ゴスペル等は、音楽ジャンルとしてごく一般的に使われ
ている言葉だが、これらの音楽はイギリスやアメリカで生まれたもので、特にアメリカ
でゴスペルやブルーズと呼ばれるようになっていった背景には、歴史と共に日々様々な
環境の中で生活してきた人々夫々の色々な感情が自然とメロディーを伴う声となり叫び
となり、歌われる内容や表現による微妙な違い等から自然に幾つかの大きな括りのよう
なものになり、それが音楽のジャンルとしてカテゴライズされたようにも思える。
この ”GOSPEL SOUND” という本は、表紙の印象で何とな
く購入したものだが、正直な所日本人の自分には難しくて退屈な
部分もあるものの、ゴスペルの経緯をその時々のアーティストと
曲と共に詳しく書かれているようだし、ゴスペルと他のブラック
・ミュージックとの関係も分かり易く、おおまかにだがブルーズ
やゴスペルの歴史的な背景も理解できた。
「GOSPEL」アメリカの音楽の根底には、ジャンルには関係なく必ずその精神性が
あると思う。ファンクやソウル、リズム&ブルースの強烈なグルーブとクワイヤの
迫力はゴスペルの大きな魅力でポップだが、ブルーズやアカペラの物もじっくりと
心の中に入ってくるような感じで好きである。
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my favorite
Left :
SISTER ROSETTA THARPE
▷ The One And Only ◁
Right :
GAITHER VOCAL BAND
▷ a cappella ◁